output life

情報をoutputして頭の引き出しにinput。お金/人生/生活/子育て/英語etc

【読書録】博士の愛した数式

2004年。小川洋子著。新潮文庫

第一回本屋大賞受賞作品。

交通事故による脳の損傷で記憶が80分しかもたない数学博士と家政婦の母子との交流を描いています。

 

博士と家政婦がお互いに認め合い、心地よい居場所になっていく感じがとても心温まりました。また、家政婦の息子の「ルート」を博士がとても大切に扱い、尊重しているさまが、素晴らしかったです。

算数や数学を今まで勉強した時、ただの数字としか思ってませんでしたが、この本を読んで、数字って不思議で素敵な側面をもっていて、まるで生きもののようだなぁと、今まで数字に対して感じたことのない気持ちになりました。

著者は熱心な阪神タイガースのファンだったようで、江夏の時代の阪神タイガースのことがたくさん描かれています。タイガースファンならとても楽しめるのではないでしょうか。

深津絵里さんや寺尾聰さんに主演で映像化もされているので、必見ですね。

(ユウカリ発信)